工場で働く人こそ知っておきたい「適切なリスクの取り方」
リスクを評価できる人が信頼される
※この記事は、工場・製造業で働く方、品質・安全・改善に関わる方、
そして社会人として判断力を高めたい方に向けて書いています。
適切なリスクを取りましょう
私たちは日々、大小さまざまなリスクに囲まれて生きています。
その中には、無視できるほど小さなリスクもあれば、
決して手を付けてはいけないほど重大なリスクもあります。
重要なのは、
「リスクがあるかどうか」ではなく、
そのリスクを正しく評価し、取るべき対策を取れているかという点です。
人はリスクを見誤ることで、
本来なら避けられたはずの失敗をしてしまいます。
だからこそ、リスクを評価し、それに応じた対策を実行する力を
意識して身につけていく必要があります。
投資の話題に見る「リスクの勘違い」
最近よく話題になる NISA は、
リスクの考え方を理解するうえで分かりやすい例です。
「株式投資は危険だからやらない」
「NISAはリスクが高い」
こう考える人も少なくありません。
しかし、NISAとは
投資で得た利益に対する税金が非課税になる制度を指します。
実際にリスクを持っているのは、
投資信託や株式、国債などの投資対象そのものです。
それぞれの投資商品には、それぞれ異なるリスクがあります。
この違いを理解せずに
「NISA=危険」と判断してしまうのは、
正しいリスク評価とは言えません。
無知もまたリスクです。
「リスクを取っていないつもり」でいても、
実は気づかないところで
リスクにさらされ続けていることもあります。
大切なのは、感情やイメージではなく、
事実をもとにリスクを評価することです。
工場現場でよく見るリスク判断のズレ
工場で働いていると、
「リスクを適切に把握できていないな」と感じる場面に
多く出会います。
例えば 品質チェック。
「問題はほとんど起きていないから」と
チェック作業をおろそかにすると、
いざ問題が発生したときに
大きなトラブルとなり、一気に信用を失うことがあります。
一方で、
本当に些細なことに神経を尖らせすぎてしまい、
- 作業効率が大きく低下する
- 不良率が逆に増えてしまう
- コスト増を軽く見てしまい、経営リスクを高める
といったケースも珍しくありません。
リスクを恐れすぎることも、立派なリスクなのです。
経営と現場、それぞれの役割
大事なのは、
経営判断としての明確な方向性です。
- 経営陣が「現場でうまくやって」と丸投げする
- 現場が「自分たちだけの判断」で進めてしまう
どちらも、リスクを大きくします。
現場は、
リスクを正しく把握し、
経営陣に分かりやすく共有する責任があります。
経営陣は、
その情報をもとに、
会社としてどのリスクを取るのかを判断する。
この連携ができてこそ、
会社として「適切なリスク」を取れるようになります。
リスクを評価できる人が、信頼される
リスクを正しく評価し、
思い込みではなく事実をもとに対策を考え、
それを周囲と共有できる人。
そうした人材は、
現場でも、会社全体でも、
自然と信頼を集めるようになります。
特別な才能は必要ありません。
- 考えること
- 学ぶこと
- 伝えること
この積み重ねが、
仕事の質と自分自身の価値を高めていきます。
さあ、適切なリスクを取れる人材になりましょう
リスクは、避けるものではありません。
評価し、管理し、活かすものです。
工場で働く人も、
これからスキルアップを目指す社会人も、
「適切なリスクを取れる力」を身につけることで、
確実に成長できます。
ぜひ今日から、
「これは本当にどんなリスクなのか?」
と一度立ち止まって考えてみてください。
その積み重ねが、
あなた自身を、そして職場を、
少しずつ良い方向へ導いていきます