是正されない現場をどう受け止めるか?

🔧是正されない現場をどう受け止めるか?〜アドラー心理学から学ぶ工場安全マネジメント〜

 

こんにちは、GembaNaviです。

 

今日はちょっとモヤモヤした出来事がありました。

 

2週間前、安全パトロール担当者が工場内の不安全箇所を指摘していました。ところが、今日になっても何も是正されていない。

 

通路上の明らかな障害物。毎日そこを通るはずの作業者たちも、そのまま見過ごしていたようです。

 

結局、見かねた私が自分で是正しました。

私はこの工場の安全責任者ですから、放ってはおけません。

 

🧠「気づいても動かない」現場…なぜ起きる?

 

あなたの職場でも、こういうことはありませんか?

誰かが「危ない」と言ったのに、そのまま。

明らかに危険な状態なのに、みんな見て見ぬふり。

指摘した人すら、それっきり。

 

 

現場の安全文化を築くのは一朝一夕ではいきません。

「気づいた人がその場で是正する文化」— 理想ではありますが、なかなか根付かないのが現実です。

 

💬他責にしたくなる気持ちを「ぐっ」と抑えて

 

こんなとき、心の中に芽生えるのは、

 

> 「なんで誰もやらないんだよ!」

「指摘しただけで終わり? 無責任じゃないか?」

 

という “他責”の気持ち。

 

でも、ここで少し立ち止まって考えてみました。

アドラー心理学の基本に立ち返ってみたのです。

 

 

🔍アドラー心理学が教える「自己受容」とは

 

アドラー心理学では、「自己受容(self-acceptance)」という考え方が非常に大切にされています。

 

これは「今の自分を否定せずに、まずはありのまま受け入れること」。

 

私自身も、その指摘された危険箇所の存在を知っていました。

なのに、「誰かがやるだろう」と思って手を出さなかった。

つまり、自分もまた“行動しなかった一人”だったのです。

 

アドラーはこう言っています。

 

> 「他者の課題に土足で踏み込まない。しかし、自分の課題は自分の責任として引き受ける」

 

つまり、「他人がやらなかったこと」を責めても仕方がない。

自分が**「それをどう受け止めて、どう動くか」**が大切なんです。

 

 

🛠現場を映す鏡は「自分自身」

 

工場の安全レベルは、現場リーダーである私の**“影”**なのかもしれません。

今の現場が自分の写し鏡だとすれば、自分の意識・行動が変われば、必ず周りも変わるはず。

 

小さなことでも、見て見ぬふりをしない

 

周囲を巻き込みながら、行動を起こす

 

是正された結果を、ちゃんと「見える化」する

 

これらを繰り返すことで、「気づいた人がすぐに是正する文化」は必ず育ちます。

 

 

 

✍️おわりに:理想を語る前に、まず自分が動こう

 

ストレスがたまる現場、他人任せの職場。

それを嘆くことは簡単です。でも、まずは自分がどうあるかを問いたい。

 

アドラー心理学は、「人は変われるし、他人を変える最も有効な方法は自分が変わること」だと教えてくれます。

 

ぜひ、この記事を読んでくださった皆さんも、

今日、自分の現場で一つでも「自分から動く」ことをやってみてください。

 

 

 

✅読者におすすめ:

 

🔗アドラー心理学の名著『嫌われる勇気』

 

 

📢あなたの現場で「気づいたのに、誰も動かない」ことはありませんか?

 

コメント欄で体験談や意見をシェアしてくれると嬉しいです。

 

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