あの人のプレゼンは面白くない…と言われないために
今日は、新しく立ち上がる予定の工場の説明会。
新しくそこで働く人にとっては――
「どんな仕事になるんだろう?」
「立ち上げまでに何を準備すればいいんだろう?」
そんな期待と不安を抱えて参加します。
でも、いざ始まると…
会場はどんより。質問は一部の人ばかり。
やがて「早く終わらないかな…」という空気に。
結局「何が言いたかったの?」というまま終了。
せっかく準備したプレゼンターがかわいそうになる。
こんな経験、ありませんか?
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プレゼンがつまらない理由
プレゼンが盛り上がらない最大の原因は――
「言いたいこと」と「聴きたいこと」がズレているから。
プレゼンターは資料を作るとき、どうしても「調べたこと」「言いたいこと」を詰め込みがち。
でも、聴衆が本当に知りたいのはそこではないのです。
たとえば今回の聴衆は新工場で働く現場の人たち。
知りたいのは、
自分たちは何をしないといけないのか?
どんな準備をすればいいのか?
どこにトイレや駐車場があるのか?
そんな身近で実務的なことです。
工場の土地面積や機械の制御方式なんて「どうでもいい」情報になってしまうのです。
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プレゼンターができること
大事なのは 「聴衆が何を知りたいか」を徹底的に確認すること。
もし技術的な説明をどうしても理解してもらう必要があるなら、まずこう伝えるべきです。
> 「なぜ、あなたたちにこの情報が必要なのか」
その理由が腑に落ちれば、聴衆は「自分事」として受け止め、興味を持ち始めます。
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聴く側ができること
一方で、聴く側にもできる工夫があります。
それは―― 「自分は何を知りたいのか」を意識して臨むこと。
「説明が分かりにくかった」
「質問しづらい雰囲気だった」
そうやって人のせいにするのは簡単です。
でも、信頼される人は違います。
自分にできる工夫をして、プレゼンを有意義にする準備をしているのです。
そういう人には「この人に説明したい」と周りから信頼が集まります。
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明日からできる一歩
プレゼンする側:聴衆の「知りたいこと」を確認してから話す
聴く側:自分の「知りたいこと」を意識して聞く
お互いに歩み寄ることで、プレゼンは驚くほど有意義になる
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👉 プレゼンは「話す技術」ではなく「相手の知りたいに応える技術」。
ちょっと視点を変えるだけで、「あの人の話は分かりやすい!」と言われる人になれます。