勝手ルールを改善提案に変える

工場の現場では、よく自分のやりやすいようにルールを勝手に変えてしまう人がいます。
そして、その方法をあたかも「標準作業」であるかのように周りにも押し付けてしまう。

一見、効率が良い方法に見えることもあります。
でも、これを放置すると会社としての基準が失われ、組織としての統一感がなくなるのです。

当の本人からすると「なんでダメなんだ!いい方法なのに!」と不満を持つかもしれません。
そこで大事なのは、頭ごなしに否定するのではなく、やる気を引き出す言い方です。

改善を組織の力に変える

例えばこう伝えてみましょう。

> 「改善ありがとうございます。せっかくの提案なので、みんなに広めるために作業マニュアルに落とし込んでもらえますか?
さらに、その改訂版マニュアルを元にトレーニングも実施してもらいたいのですが、担当していただけますか?」

 

本当にやる気がある人は動く

ここで大事なのは、本当にやる気があれば面倒な作業も引き受けるという点です。

ただルールを守りたくないだけの人なら、
「そんなの嫌だよ」と返してくるでしょう。
その時は冷静に、

> 「そうですか、残念です。それなら現行ルールに従ってくださいね」

 

と伝えればOKです。

逆に本当に現場を良くしたい人なら、何とか協力しようとするはずです。
そうして本物の改善人材を見極めていくのです。

信頼を得るために必要なこと

ただし注意点があります。
良い提案を受けたら、必ず実現に向けて動くこと。
せっかく出た改善案を形にできなければ、いずれ誰も提案しなくなってしまいます。

だからこそ、改善を推し進められる力量を磨くことが、最も大切なのです。

まとめ

現場の「勝手ルール」は放置すれば組織を乱しますが、正しく扱えば改善の芽になります。
やる気ある人を見極め、提案をきちんと実現する力を磨きながら、信頼を築いていきましょう。

 

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