聞く相手を間違えていませんか? ― プロジェクトでの情報収集の落とし穴

今日は、あるプロジェクトをリードしているAさんからこんな相談を受けました。

 

> 「今日電話で別事業所のBさんに問い合わせをしたんです。

このプロジェクトで確認したいことがあるので、少しブリーフミーティングできませんか?と。

そしたら『私にできることはあまりないので、上司に聞いてください』って言われちゃって…。

いや、話も聞かずに“できません”ってやる気ない返事されても困るんですよね。どうしたらいいんでしょうか?」

 

 

 

 

 

実は「やる気がない」わけじゃない

 

まず大前提として、よくあるのが 聞く相手を間違えているケース です。

別事業所の人だと普段の業務が見えにくいため、担当範囲外のことを振ってしまうことがあります。

そうなると相手も「私の仕事じゃないのに…」と反応せざるを得ません。

 

また、相手の上司との関係もあります。

例えば「上司の指示が細かく、何をやるにも許可が必要」という職場なら、他部門から直接依頼されても「はい、やります!」とは言えません。

その場合「先に上司に確認してください」というのは、やる気がない返事というより 状況に応じた対応 かもしれません。

 

 

 

そこで大事なのは「スコープ定義と役割分担」

 

プロジェクトを進めるときに必要なのは、最初にきちんと スコープ(範囲)と役割を明確化すること です。

 

誰がどの仕事を担当するのか

 

どの範囲が対象外なのか

 

その決定を文書にして、関係者から承認を得て周知する

 

 

これをやっておけば、「それは私の仕事じゃない」と言われても、すぐにこう返せます。

 

> 「このプロジェクトでは、あなたがこの役割を担うと決まっています。

ですので分からないことがあれば調べていただき、連絡をお願いできますか?」

 

 

 

こう伝えれば、本当にやる気がない人にも、

「やる気はあるけど自分の範囲か分からないから動けない人」にも、明確な指針になります。

 

 

 

まとめ

 

「やる気がない」のではなく、聞く相手や役割が不明確なだけかもしれない

 

プロジェクト開始時にスコープと役割を明文化して周知する

 

それがチームを迷わせない最強の武器になる

 

 

👉 情報収集で困ったら、まず「聞く相手が正しいか?」を振り返ってみましょう。

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