なんでも少しだけ疑って行動しよう

 

子供の夏休みの宿題を教えていたときのことです。
理科の問題でこんなのがありました。

> 太陽は東から昇って西に沈みます。では影は朝・昼・夜でどっちの向きにできますか?

 

子供たちが頭を悩ませている中、不思議に思うことがありました。
午前と午後の欄は空欄なのに、正午だけは迷いなく「北側」と書いているのです。

大人の感覚からすると、むしろ正午の方が難しい気がします。
だって、問題文に「太陽は東から昇って西に沈む」としか書いていないのに、なぜ北側だとわかるのでしょう?

理由を聞くと、子供は即答。

> 「だって先生が言ってたもん」

 

なるほど…。
彼らにとって「太陽の動きから影の向きを推測する」のは応用問題ですが、「正午の影は北側」というのは授業でそのまま教わった事実。だから迷わず書けたのです。

「なんで?」と思う力を忘れない

教えられたことを覚えるのは大切です。
でも、なぜそうなるのかを考える力はもっと大事。

たとえば、地球は23.4度傾いて自転しているので、北半球では正午に太陽が南側に見え、影は北側にできます。
でも南半球ならその逆で、影は南側になる。
つまり、問題の答えは「北半球」という前提があって初めて正しいわけです。

もちろん小学生にそこまで求めるのは少し酷かもしれません。
でも、社会人なら話は別。

「あの人が言ってたから」では通用しない

現場やビジネスの世界では、
「あの人が言ってたから」
「前にこう教わったから」
という理由だけで動いていると、大きなミスを招くことがあります。

少なくとも、言われたことをそのまま鵜呑みにしない。
自分の目で確かめたり、調べたりして確証を持つこと。
さらに一歩踏み込んで、教えてくれた人より詳しくなってやろうという意気込みを持つこと。

こういう姿勢が、自分の成長スピードを何倍にもしてくれます。

現場を強くするのは「みんなで疑う力」

私が見てきた“強い現場”は、必ずといっていいほどこんな特徴があります。
それぞれが自分で調べ、根拠を持った上で意見を出す。
その意見を持ち寄って、さらに改善を重ねていく。

このサイクルが回り始めると、チーム全体がどんどん良くなります。

まずは身近なことからでいいんです。
今日から少しだけ「なんでそうなるんだろう?」と疑いの目を持ってみましょう。
きっと世界の見え方が変わります。

💬 あなたは最近、「本当にそうかな?」と疑って調べたことはありますか?
コメントやメッセージで教えてもらえると嬉しいです。

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