信頼されたいなら、信頼される行動をしよう
信頼されたいなら、信頼される行動をしよう
先日、現場リーダーからこんな相談を受けました。
> 「部下に『現場の目線で改善提案書を書いてください』とお願いしたら、
『この機械が壊れているので直してください』という内容が出てきたんです。
これって修理依頼であって、改善じゃないですよね?
なので、提出者に説明してやってもらってもいいですかね?」
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これは“チャンス”かもしれない
改善提案書の運用を担当している私であれば、その人に直接説明し、改善と修理の違いを理解してもらうことは簡単にできます。
でも、私はこう思いました。
**「これ、リーダーが部下からの信頼を得る絶好のチャンスじゃないか」**と。
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信頼を得る対応例
例えば、こんな風に声をかけてみるのはどうでしょう。
> 「故障箇所の報告をしてくれてありがとう。
他の人も気づいていたかもしれないけど、報告してくれたのはあなたが初めてだよ。
これで他の人にも注意を呼びかけられるし、修理の段取りもつけられるから、みんなが安全に作業できるね。
ただ、今回の件は『修理依頼書』という別の書式があるから、その書き方を教えるね。
ほかにも困ったことがあったら教えてね。」
こう言えば、
「リーダーは色々知ってて頼りになるな」
「寄り添ってくれて嬉しいな」
「報告してよかったな」
と、部下は感じるはずです。
これが信頼の土台になります。
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チャンスを逃すのはもったいない
今回のケースでリーダーが第3者に説明を丸投げしてしまったら、せっかくの信頼構築の機会を逃してしまいます。
もちろん、忙しくて説明を他の人に頼むこと自体は悪くありません。
でも、「部下との接点を持てる貴重なタイミング」であれば、自分から対応した方がいいのです。
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“いけない理由”の正体
多くの場合、リーダーが自分から教えに行けないのは、こんな心理が働いています。
自分の理解が正しいか不安
部下に面倒くさがられるのが怖い
説明が苦手で気が重い
こうした不安を抱えていると、せっかくの場面でも一歩踏み出せません。
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心理的安全性を育てよう
だからこそ、リーダー自身の心理的安全性を確保することが大切です。
失敗を恐れず、わからないことは素直に確認し、安心して行動できる環境を自分にも作る。
それが結果的に、部下との信頼関係を強くします。
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まとめ
信頼は「相手が頼ってきた瞬間」に築くチャンスがある
感謝と説明をセットで伝えると信頼が深まる
リーダー自身の心理的安全性を高めると、一歩踏み出せるようになる
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あなたは最近、部下や同僚からの“信頼を築くチャンス”をどう活かしましたか?
よければコメントやメッセージで教えてください。