心理的安全性を生み出す難しさ
心理的安全性を生み出す難しさ
「何かあったら相談してくれよ」
——そう言ってくれる上司。でも、いざ相談すると、
> 「いや、それは違うだろ」
「何を言ってるんだ?」
「もっと勉強してから来てくれ」
こんな風に返されて、話す気を失ってしまった…
そんな経験、ありませんか?
—
なぜ、上司はそう言ってしまうのか?
もちろん、上司の言うことも分からなくはありません。
何でもかんでも「指示してください」と丸投げされても手が回らない
自分で考えようとしない姿勢に成長の兆しが見えない
上司だって人間です。プレッシャーも責任もある中で、効率や成果を求められている。
ただ、それでも「心理的安全性」が失われている職場には、大きなリスクがあるのです。
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心理的安全性がない職場の一番のリスク
それは——**「隠蔽」**です。
現場でケガをしても、報告されない
危ない作業やミスがあっても、改善提案が上がってこない
報告がない=順調だと上層部が勘違いする
これは本当に危険です。
現場に問題があっても、誰も声を上げず、何も変わらない。
そして、ある日突然、大きな事故や損失として表面化する。
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解決の第一歩:「ありがとう」から始めよう
じゃあ、どうすればいいのか。
まずは、**報告や提案を受けたときの“最初の一言”**を変えましょう。
「気づいてくれてありがとう」
「提案してくれて助かった」
「じゃあ、一緒に考えてみようか」
こうした一言が、「相談してよかった」と思える空気を作り出します。
その積み重ねが、心理的安全性のある職場を作るのです。
—
心理的安全性は、一朝一夕にはできない
「ありがとう」と言ったからといって、明日から急に全員が報告してくるわけではありません。
心理的安全性は、日々の信頼の積み重ねです。
だからこそ、上司である自分も、部下である自分も、どちらもやるべきことがあります。
—
信頼される部下とは?
現場ではこんな声も聞きます。
> 「あのリーダーは、何を言っても否定してくる」
「どうせまた聞いてくれない」
でも、少し立ち止まって考えてみてください。
自分は、上司の期待に応えようと努力してきたか?
提案に対して指摘されたとき、不貞腐れたりしていなかったか?
上司に信頼されるには、**「結果で返す」**ことが何よりの説得力です。
愚痴や不満はあっても、まずはやるべきことをきちんとやる。
それが、自分の成長にもつながり、やりたいことを通すための“力”になります。
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上司は選べない。でも、自分の行動は選べる
理不尽なこともあるでしょう。
思い通りにいかないことも多いでしょう。
でも、**「あいつはうまくやってるな」**と周囲に言われる人は、
やはり、上司をうまく味方につけている人です。
相手が変わらなくても、自分は変えられる。
その積み重ねが、やがて職場の空気を変えていきます。
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最後に
心理的安全性は、組織の土台です。
誰もが安心して話せる職場でこそ、成長も改善も、成果も生まれます。
でもそれは、リーダーだけが作るものではありません。
一人ひとりの「関わり方」で、少しずつ育てていくものです。
だからこそ、今日もまずは**「ありがとう」から始めてみませんか?**
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あとがき
「そうそう、これある!」と思った方、ぜひコメントやメッセージで教えてください。
また、「こんな上司にはどう接してる?」というお悩み相談も歓迎です。
あなたの経験が、誰かの気づきにつながるかもしれません。